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PSO エピソード ウサムク/第6話

+-+-+ それぞれの休日「中編−2」 +-+-+

−シグ山脈

 ウサムクたち4人はチェーコの奥さんあるるんを探すため、険しい岩山とラグオルの森では見ることのできない、不思議な群生植物の生えるシグ山脈の中腹を目指していた。シグ山脈の中腹には、良質な薬草が群生しており、シップ内のフォマールやフォニュームはよく薬剤の調達として訪れる場所らしい。そんなことから、当初は危険地域かと思われていたシグ山脈だが、実際訪れてみると、見た目の荒涼とした風景とは似合わず、いたって普通の山脈地帯だったのだ。

「ふ〜ん。なーんもないじゃん。岩とへんなギザギザした葉っぱばっかだよ、ねーレイドたん」
「…そうだな。いくら目印らしき物がないとはいえ、こんなところであるるん殿が道を見失うなどなさそうなんだけどな」
「あるるんって人さー、方向音痴なんじゃねーの」
「ホーコーオンチ? な、なんですかそのテクニックは?」

一同「……」

「で、でさ。チェーコさんからもらった地図によるともうそろそろなんだよね、あるるんさんが取りに行った薬草の場所って」
「そうだな。あの丘を越えた辺りだと思うのだが…」
「へぇ〜、あ、あの丘を越えるんですかぁ。けっこうすぐきちゃいましたね。でもーあの丘、なんかツノさんが生えてますけどー、不思議ですねぇ〜」
「!! モーリス、今なんて言った!! ツノっていったな」
「はい〜レイドさん」
「ちょっと〜ヤバイんじゃないのーこの展開は! ウヘヘ」
「マクガたん、やっぱ超ヤバイよね。モーリスの見つけたものは…」
「……必ず、エネミーだ!! みな、来た道を戻れ」
「え、え、でも丘なんですよね、あれ…」
「バーカ、よく見ろよ、ウシだよ、超でっけー牛!! モーモーだっつーの!!」

−暴れ牛「ギブルス」との戦い!!

 丘と思われていた大きな黒い塊は、なんと超巨大なエネミーだった。その姿は家畜の牛に酷似しているが、それとはまったく違う点は、2速歩行し自分の足よりも太い両腕を持っていることだ。ウサムクたちはなんとかそのエネミーに気づかれぬように、逃げたつもりだが、野獣の鼻は彼らの匂いを見逃すわけがなかった。

「ウゴオオオオオオオオ!!! ガァアアア!!!!」

 その大地を揺るがすような雄叫びを挙げるエネミーは、すでに絶滅種と思われていた太古の猛獣ギブルスだったのである。

「超ヤバイんですけどー! 追いかけてくるよ」
「…後ろを振り返るな! 追いつかれたら今の私たちでは応戦できない」
「ちょ、ちょっとそんなに強いのあいつ」
「ただの牛さんじゃないですか〜」
「おまえたちは知らないと思うがな、ギブルスは太古に滅びたはずの絶滅種だ。どう猛で野蛮、そして一度狙った獲物は死ぬまで弄ばれる…。私たちがいくら戦ったところで、あの両腕で殴られたら一発でアウトだ」
「アウトって、死ぬってこと?」
「…そうだ」
「セーフは?」
「…ない。だから逃げるんだ」

 しかし運命は残酷だった。ウサムクたちが逃げた先は切り立った崖だった。もはや逃げるすべを失ったウサムクたちに残された選択肢は一つ。戦うことだけだった。

「…みな、覚悟を決めろ」
「戦うの?」
「…ああ」
「うわーん、マクガここで死んじゃうのね」
「い、いやですー、まだ食べてないモノメイトがいっぱいあるのにぃ〜」
「とにかくだ、ヤツの注意を散漫にさせ、一斉攻撃だ。動きをなるべく止め、弱点と思われる頭部に攻撃を集中しろ」

 ウサムクは遠くからスライサーで頭を狙うが、その大きな体とは似つかわしい動きをするギブルスにダメージを与えられない。そしてマクガもマシンガンを乱射するが、まるで鋼鉄のような体皮に銃弾は何の意味もなさなかった。モーリスはテクニックの詠唱をする時間もなく、逃げ回るばかり。頼みの綱のレイドも両腕をなりふりかまわす振り回すギブルスの攻撃を避けるだけで精一杯だ。

「ったく、チェーコって人この事しってたのかよ!!」
「そんなこと今言ってる場合じゃないだろ」
「…そうだ、とにかく相手の動きを見失うな」
「もう、どこにいるのか、わ、わかりませーん、えーん」

 4人は少しづつ崖に追いつめられ、すでに動きを封じられようとしていた。その時ギブルスは体を丸め動きをやめたのだった。

「キャッホー!! 倒しちゃった? ねーねー」
「…おそらく…違う」
「違うってなにがよ」
「これがヤツの最後の攻撃だ。あの体勢でつっこんでくるぞ」
「え、え、でも後ろは崖ですよ」
「…わかっている、わかっているが、もう」

 その時、ギブルスは大きな音をたてて転げ落ちてきた!! ウサムクたちに逃げ道は…ない。

「キャー、超シヌんですけど」
「アタイこんなのやだー」
「…無念」
「あうあうあうあう」

 ウサムクたちの絶叫の中、空中に一つの魔法陣が現れる。そしてその中から黒いローブを着た人物が飛び出してきた。

「メギド!!」

 その黒いローブを着た人物が聞いているだけでも気分の悪くなる詠唱呪文を放った瞬間、ギブルスはまるで魂を抜かれたように大地に倒れてはてた。ぽかーんと口を開けてその光景を見る4人。しかし、すぐ我を取り戻し、その魔法陣から現れた人物を見た。

「師匠!!」
「じいちゃん!!」
「じじい!!」
「カミオフおじいさま!!」
「ふぉっっふぉっふぉ…あぶないとこじゃったの」

 なんと突然現れたのはDGの館主であり、ヒューマーとしても高い力を持つカミオフ師だったのである。

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