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PSO エピソード ウサムク/第5話

+-+-+ それぞれの休日「中編」 +-+-+

−シップ内ハンター専用喫茶「エ・ル・ラピ」

「で、そのチェイコってヤツのお嫁サンバを探したいってか? モーリスお嬢様は」
「いくら貰えるわけ〜? ウサさ、最近買い物しすぎてメセタ無いから興味はあるんだけどね〜」
「だ、だ、だからマクガさん、ウサムクさん、メセタとか、サンバとかじゃないんですよ!! 大事なお嫁さんがいなくなっちゃったんですよ。絶対探さなくちゃいけないんですぅ!!」
「……じ、実はな、その依頼主のチェイコというのは私の兄者でな…そ、その、できれば力になってあげたいんだけどな」
「ふーん(レイドたんのアニキねぇ〜…イケメンかな?)」
「ま、アタイはいいけど」
「本当ですか〜! ウサムクさんはどうですかぁ〜?」
「わーった、行くよ、行けばいいんでしょ」
「ああ、風の神様! 私の思いが通じました。ありがとうございます…ごにょごにょ」

一同(大丈夫かな〜この子…)

−パイオニア2シップガルガット

 ウサムクたちはシグ山脈に降りるため、普段生活しているパイオニア2シップ「ジャグラッテ」から、未開土地調査専属ハンターたちが集まる専用パイオニア2シップ「ガルガット」へ移動していた。そこには今回の依頼主であるチェイコが住んでいた。チェイコの家に訪れるウサムクたちだったが…。

コンコン! コンコン!

「兄者! オレだ、レイドだ。依頼を見てやってきたぞ」

 しかし返事はない。

「もしも〜し、チェイコさんですか? アタシィ〜レイドの彼氏のウサムクっていいますけど?」
「お、おい! ウサムク何いってんだ!!」
「まーまー、驚いて出てくるかもよ♪」
 しかし一行にドアが開く気配はなかった。
「ったく、自分から頼んどいて、いねってのはどういうことだよ。クッソーあったまきた」

 そういうとマクガは近くにあった大きな岩を持ち上げた。

「ま、ま、マクガさん。もしかしたらそれ」
「まー、アタイたちを待たせたバツってやつよ」

 ドガーーーーーン!!

 大きな岩をドアに向かって投げつけたマクガ。ドアは見るも無惨な姿になって崩れ落ちた。

「へへーん、どんなもんよ」
「あ、あのマクガさんあんなもんですよぉ…もう!」

 とマクガたちが騒いでいるところに家の奥から一人の男が顔を出した。

「これはこれはクレイジーですね。どうしたものやら……。あらら、レイドじゃないですか。どうしたんですか?」

 と背の高い赤毛の男が優しい声で話しかけてきた。この男がレイドの兄、チェイコである。同じ防具を身につけていることからレイドと同じDG(デモンガード)ということが分かるが、レイドのように尖ったイメージはなく、どちらかというと温厚そうなお兄さんといった感じだ。

「あ、兄者! いくら呼んでも出てこないから…私の仲間がしびれをきらしたんですよ!!」
「ふーん。レイドのお友達はしびれを切らすと物を壊すんですね〜。コワイですね〜」
「まーー!! なにいってんのさ、あんたが出てこないのが悪いんでしょ」
「そうだ、そうだ(優しそうというか、天然?)」
「あ、あ、あのチェイコさんですかぁ?」
「いかにも。私がチェイコですが、何か?」
「張り紙見たんですぅ。お嫁さんを探しているんですよね? それで私たちチェイコさんの力になりたくて、そ、そのお嫁さんは…?」
「ほう、あの張り紙を見てくれたんですか? それはありがたいですね。では、詳しい話は家の中でしましょうかね」

 そう言うとチェイコはウサムクたちを家の中へ招待した。

「で、兄者! 奥さんは…アルルンさんはどうしたんですか?」
「ハハ、いや…わざわざ張り紙を作ることもなかったんだけどね。実はどうしても手に入れたい薬草があるとかなんとかで、うちの嫁がシグ山脈へ行ったんだけど、いつもより帰りが遅くてね…。それでつい心配になってね」
「(チ! そういえば結婚してるんだった。)ふ、ふーん、それでぇ〜?」
「アタイたちに探してくれっていうんだろ!」
「そうですね〜。別に他の人でも良かったんですけど、弟のレイドも来てくれているし、偶然というよりも、こ、これは! ああっ運命ではないのでしょうか!!」

一同「……」

「そ、そ、そうですよね。じゃ皆さんシグ山脈に行きましょうよ」
「かーだっりー。ああ、そうだそうだチェイコさんさー、報酬はいくら貰えるの?」
「報酬ですか? ふーん、そうですねまーそれなりにはと考えていますけど、きっともっといい物が手に入るかもしれませんよ」
「なんだそれ? アタイたちにいいことなのかよ」
「ウサムク、マクガ! 少しは口の利き方をわきまえろ。これでもな兄者はDGの8神将の一人なんだ…」
「コホン、これでもとはなんですか? レイド!」
「ち、ちゃうねん、兄者はいつもカッコイイなと」
「ほ〜、まーそんなことはいいです。とにかくですね、うちの嫁が行方不明になってから3日経ちました。場所はシグ山脈の奥深くと思われるます。申し訳ないが急いで探索をお願いしたいのです」
「じゃー行きますか」
「アタイ納得できなーい」
「まーまーマクガさん」
「…では行ってくる兄者」

 文句をブーブー言いながらも、ウサムクたち4人はチェイコの家を後にし、シグ山脈へ降下する転送装置のあるテレポータールームへ歩いていった。

−チェイコの家

「しかし、あの魔法紙を目にできる者たちが現れるとは…。しかもその内の一人が弟か…。これも運命なのかな。リコの信託を受け入れられる器があるかは分からないが、第一関門は突破というわけだ。後は、無事、嫁のところまで辿り着けるかだな。」

−シグ山脈

 シグ山脈はセントラルドームのあるラグオルの森より北東に位置する険しい山脈地帯だ。まだ未調査の場所が多く、徘徊するエネミーの生態系や詳しい地形などが判明していない危険な場所でもある。ただ、それはシグ山脈を訪れたことのないハンターたちの憶測であって、果たして本当に危険かどうかの真偽は定かではない。だが、チェーコが言っていたように、何人ものハンターがここに訪れ、そして戻ってこないという事実からすると、得体の知れない何かが巣くっていることは間違いなさそうだ。

「じゃ、いっちょ行きますか!」
「ういームッシュ!!」
「Rogですぅ〜!」
「…承知した」

 4人はシグ山脈へ足を踏み入れるのだった。

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