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PSO エピソード ウサムク/第3話

+-+-+ ドラゴンとの決戦!! +-+-+

ウサムクたちは実地調査の目標地点、セントラルドームに到着していた。セントラルドーム付近は爆発の影響か小雨が降り続いている。また爆発前の美しい流線型をしたドームの姿はなく、現在はかろうじて残った数本の鋼鉄の柱だけがそびえ立っているだけである。柱には剥き出しになった、何かの操作パネルらしき装置があるが、AI回路がフリーズしており、有益な情報は何一つ得ることはできなかった。

「ふ〜む、何もないじゃん。何でこんな所に、タイレルのじじいは私たちを向かわせたのかな?」
「……キミたちのハンターとしての実力を確認したかったんじゃないのかな」
「ペっ!! ったくイヤな野郎だぜ」
「でも、おかげで、皆さんのハンターズレベルも上がったじゃないですかぁ」

−ハンターズレベル。これは、各ハンターに支給された「ハンターズIDカード」に記される、そのハンターのスキルレベルを指す。レベルの上昇は、世界に関する文化的知識の要素と、実務経験(エネミーを討伐した数)の要素の二つから算出される。だが、それはあくまで形式上での決まりであり、現在は文化的知識は一般教養レベルがあればほぼオールクリアであり、実質、レベルの上昇に関する必要な要素はエネミーの討伐数だけである。ちなみに現在の4人のハンターズレベルは以下の通りだ。

ウサムク LV:12
マクガ  LV:14
レイド  LV:20
モーリス LV:12

「では、任務はこれで晴れて達したわけだ。後はフォトンダウンローダーに周囲の状況をアップするだけだな」
「あ〜あ、結局何も収穫はありませんでしたか…(男がいると思ってたけど、レイドだけだし)」
「ったく、つまんねーな。もっとさ、こうパーットさ……!」
「どうしたマクガ?」
「モリたんがいねー!!」
「!!」

全員で周囲を見回すと、ドーム端にある古ぼけた転送装置の上にモーリスは立っていた。

「みなさーん! これでシティに帰れるみたいですよぉ」

と手を振っているモーリス。しかしそれを見たレイドは血相を変えて叫んだ。

「おい、モーリス。それはシティへの転送装置ではないぞ。それは……。」

レイドの叫びも空しく、モーリスの体は転送装置の中に消えていった。

「……まずい。まずいっちゅーねん!!」
「ねー何がちゅーねんなの? 超コワイんですけど」
「あの先には…怪物がいる」
「ああ…怪物だぁ?」
「とにかくだ、各自、万全の準備をしてから、あそこの装置に入るぞ。とにかく早くだ」
「そんなにやばいの?」
「ああ……」
「モリたんどうなっちゃうの?」
「最悪…死ぬ」
「!!」
「とにかくだ、行くしかない。みんな準備はいいか?」

ウサムクとマクガにいつもの笑顔はなく、緊張した趣でうなずいた。3人は無言でモーリスの消えた転送装置へ入っていくのだった。

−セントラルドーム地下洞窟

「きゃ〜あ〜、お、お、大きなドラゴンさんが飛んでますぅ〜!!」

そこへ3人が転送されてきた。

「ああ、ウサムクさん、マクガさん、レイドさん。あ、あれ!!」
「…やはりドラゴンか。カミオフ師に聞いた通りだ。…しかし話に聞くのと見るとでは大分違うな…」
「レイドたん、アタシたちどうすればいい?」
「ここからシティへ戻る方法は一つ…。あのドラゴンを倒して、ドラゴンの巣の奥にある転送装置に入るしかない」
「なんでそんなこと知ってんのさ?」
「あの瓦礫の奥をよく見ろ。転送装置があるだろう」
「ほんとら」
「そうと決まったら、戦うしかないな」
「じゃあ、レイドたんいつも通りアタシたちに指示よろしく」
「アタイたち、レイドたんのこと信用してるぜ!」
「信用してますぅ」
「ありがたい…。まず、今はヤツは空中にいるが、オレたちに気づくと地上へ降りてくる。そこを見計らって、弱点の脚部と頭部を攻撃するんだ。だが、ヤツが吐くブレスにだけは注意してくれ。ブレスに当たるとかなりのダメージを受ける。ウサムクとマクガはマシンガンで遠方から攻撃。モーリスはバータでヤツの足止めをしてくれ」
「わかった」
「では……」
「ちょっと待った! 4人でやろうよ!!」
「フフっ…承知!」

「デモンガード、レイド参る!!」
「コギャルッコ、ウサいくっす!!」
「ヘルティックマクガ、バキューン!!」
「風の神子、モリスいきます!」

ドラゴンは4人の気配を察知すると、ところどころマグマの吹き上がるドーム地下の大地に身を降ろした。そして耳鳴りがするほどの雄叫びを上げ、まるでアリを踏みつぶす象のように無意味に歩き廻る。

「ブレスに気を付けろ。ヤツの背後から攻撃するんだ!!」

モーリスがバータでドラゴンの脚部を凍結させ、動きの止まった所にレイドがセイバーで攻撃する。その間ウサムクとマクガはマシンガンで頭部を狙い打ちする。すると意外にも簡単に、ドラゴンは弱々しい声を上げ地面に体を落とした。

「レイドたん! 倒した?」
「いや、まだだ。油断するな。まだヤツは生きている」

とレイドが叫ぶと同時に、ドラゴンは急に空中に舞い上がると、次に体を地面に垂直に移動させ急降下してきた。ドラゴンは地下へ潜ってしまったのだ。地面を移動しているであろうドラゴン。その証拠に地鳴りのような音がドーム洞窟内に鳴り響き、ドラゴンが移動している場所の地表にひび割れが発生する。地鳴りがやみ、しばらくの静寂が訪れた…。息を飲む4人。その時再びドラゴンは地中から姿を現し、空中へ飛び上がった。そしてドラゴンは攻撃された怒りを4人にぶつけるかのように、狂ったようにブレスを吐き散らす!!

「うわわわわ」
「あぢぢぢぢ」
「きゃー!!」

モーリスの足を一発の火炎弾が襲う。

「ちっ…。次だ。次にヤツが地上に降りてきた時がラストチャンスだ」

ドラゴンが再び地上に降下すると、4人は一斉にドラゴンの頭部を攻撃した。何発、何回攻撃を加えたであろうか…。4人の精神力が限界に達しようとしていたその時、ドラゴンは絶叫を上げて事果てた。
ウサムクたちはドラゴンを倒したのだ。

「や、や、やりましたー。…いた!」
「うし、アタイらの勝ちだぜ!」
「超うれしー!」
「みんな、良くやった…」

苦戦の末ドラゴンを倒した4人だったが、モーリスが深手を負ってしまった。

「大丈夫か? モーリス」
「痛みますけど、これぐらいならシテ……」

言葉半分に意識を失うモーリス。

「どうしたの? モリたん。ねぇレイドたんどうしたの?」
「おそらくドラゴンのブレスに含まれている毒気にやられたんだろう」
「どうする? メディカルセンターは遠いし…」
「カミオフ師のところへ連れていこう」

ドラゴンを倒した喜びもつかの間。3人はモーリスをカミオフ師の元へ連れて帰るべく、再び森の中へ入っていくのだった。

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